「全ての命あるものに、神が宿る」こう信じられているのがハワイの信仰です。日本の八百万の神々の考え方と似ていると思いませんか?今日はハワイの神々のお話です。
日本人がハワイに惹かれる理由
ハワイの神への信仰の考え方は、日本の神の信仰と似ています。日本では八百万の神として、山の神、田んぼの神など、自然のもの全てには神が宿っていると信じられているのが八百万の神の考え方であり、いわゆる神道の考え方です。
ハワイでも「全ての命あるものには神が宿る」と、信じられており、キリスト教や他の宗教のように、全知全能の神が一人だけいるとする信仰ではありません。一説には、この信仰の概念が似ているから、日本人がハワイに惹かれる理由とも言われています。
ハワイの神々
ハワイの地に最初に現れたのは、戦いの神クーと言われます。クーに続いて、ロノ、カ-ネ、カナロアがハワイに降り立ち、彼らがハワイ四大神と呼ばれます。そして、この神々の子孫が、ペレ達なのです。
ハワイ四大神
カ-ネ ハワイ四大神の中でもリーダー的な存在なのがカ-ネです。なぜならカ-ネは創造神だからです。遥か遠い昔のハワイには、暗闇しかありませんでした。カ-ネはこの暗闇の世界に、太陽、月そして星をつくることで天をつくりました。この世の誕生です。そして大地に生き物を創造したのです。
カ-ネに敬意を表して、ハワイでは人が住むところを「偉大なカ-ネの大地」、紺碧の外海を「カ-ネの青い海」と言います。
また、カ-ネはハワイ語で男性を表す言葉でもあることを、以前の記事でご紹介しました。
ロノ 平和と豊穣、農耕の神。ロノ神はマカヒキ祭でもお馴染みの神ですね。以前のマカヒキ祭の記事でも登場しました。
クー 山、海、戦いの神。カメハメハ大王の守護神であったことから、戦いの神として知られています。地上の豊かさとハワイ人を生んだ先祖の神とされ、ロノが支配するマカヒキの間以外は、このクーが支配しているとされる。その強さから、男神の代表としてクー、そして女神の代表としてヒナが対比して神話の中でよく登場する。
カナロア 実はハワイ以外ではカナロアが創造神とされ、タンガロアと呼ばれるとっても有名な神です。しかし、ハワイではカ-ネが創造神とされるので、その存在が少し弱く感じられますが、海や漁業の神として信仰されている。ハワイ神話では、カ-ネとカナロアが2人セットでよく登場します。
ハワイでは影が薄くなりますが、カナロアはタンガロアとして通貨にもなっています。
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