諸説ある古代のフラ
ハワイのあるあるの事ですが、これも諸説あります。「フラはもともと男性の踊りだ」「男性も女性も踊っていた」「ヘイアウ(神殿)で男性のみが踊っていた」と言った具合です。
ヘイアウ(神殿)は、日本で例えるなら神社のような神聖な場所です。古代のヘイアウには女人禁制だったことは、よく伝えられていることです。そのため、ヘイアウでは確かに男性のみが踊られていたとされています。つまり、神聖なヘイアウで踊るのは、男性のみが許されたのです。
ヘイアウで踊られるフラは、神に捧げられるものです。男性のことをハワイ語では、「カーネ」と言います。そしてハワイ四大神には「カーネ」「ロノ」「クー」「カナロア」という神々がいます。男性を表す言葉が、このハワイ四大神と同じことは、古代ハワイでは男性の優位性を想像することができます。
ハワイは男性クムフラが多い
日本ではフラと言えば、女性のイメージが強いようです。スポーツクラブ等でレッスンをする時に、必ずと言っていいほど訊かれる質問は「男もフラ踊っていいの?」でした。現地ハワイでは男性も、もちろん踊ります。私が習ったハワイのクムフラも男性です。そしてイメージ無いでしょうが、実はハワイのクムフラは男性が非常に多いです。少なくとも、歴代の名を残してきたクムフラのほとんどは男性と言っていいほどです。
Na Leoの記事でも書きましたが、何年か前まではフラダンサーのバックで女性が演奏することも許されていませんでした。ハワイでの男性がもつ力の強さを感じます。
古代のフラは厳しい!
古代のフラを踊る目的
- 神に捧げる(ヘイアウでの儀式)
- 地位の高さを誇示する
- 娯楽
3つ目の娯楽があったことが救いです。フラはハワイでは伝統舞踊のような存在です。日本で例えるなら歌舞伎界でしょう。フラを学ぶ者は、幼少時から正に稽古・修行のように、クムフラの下で学びます。戒律は非常に厳しく、フラ訓練所のようなところでクムフラと寝食を共にしてフラを究めることに注力したのです。今では随分と戒律は優しいものになりましたが、フラに身を捧げる者は結婚も許されなかったそうです。
このことを考慮すると、厳しい修行を乗り越えてヘイアウで踊る男性フラダンサーを敬う気持ちから、男性の優位性が表れたとも考えられますね。
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