マカヒキ祭とロノ神

フラダンス

ハワイには最高位の神であるハワイ四大神と呼ばれる、クー、カネ、カナロア、ロノがいます。今回は豊穣の神である、ロノ神にまつわるマカヒキ祭についてのお話です。

ここでクイズです!

ハワイ語で新年のご挨拶「新年おめでとう」は何と言ったか覚えていますか?年末が近づくとレッスンでもボードに書いてご紹介する言葉です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?

正解は、「Hau’oli Makahiki Hou」(ハウオリ マカヒキ ホウ)でした。

ハウオリは、Happy。ホウは、New。マカヒキ祭のマカヒキについて、ロノ神の神話と一緒にご紹介します。

マカヒキ祭とは

マカヒキ祭とは、毎年11月ごろから4カ月に渡って行われる祭りです。この間には戦争も仕事もお休みになり、フラ、スポーツ、ゲームなどをして過ごします。

東の空にマカリイ(プレアデス星団)が現れるのが、この頃になるので11月頃に始まります。つまりハワイの新年は、このマカリイが現れる11月なのです。これでハワイ語で「新年おめでとう」が、なぜ「Hau’oli Makahiki Hou」(ハウオリ マカヒキ ホウ)というのかが分かりますね。

このマカヒキの期間には、白い布を垂らして盛大に祝います。

                           Wikipediaより

マカヒキ祭のはじまり

マカヒキ祭のはじまりはロノ神に関係しています。

ロノ神にはとても美しい妻がいました。ロノ神は天に住んでいましたが、ハワイ島ワイピオに住んでいた美しい女性と結婚するために天から地上に降りました。

結婚してからも妻のその美しさから虜になってしまう男性が大勢いました。美しい妻と幸せに暮らしていたロノ神でしたが、妻の美しさ故に毎日妻が浮気をするのではないかと心配する日々でした。

ある日、ある男がロノ神の妻にむけたラブソングを歌っているのを聴いてしまいます。そして妻は浮気をしているに違いないと誤解をします。

誤解から怒り狂ってしまったロノ神は、妻を殺してしまいました。妻を殺してしまった後に、ロノ神の誤解だったことを知ると、ロノ神は自分の過ちを深く後悔します。妻への敬意を表すために、「マカヒキ」という祭りをはじめました。

ロノ神に間違われたクック船長

マカヒキ祭の間、ロノ神は取りつかれたようにレスリングの試合ばかりをしていたそうです。そのあとはカヌーを造って1人旅に出ます。「いつか戻ってくる」と言い残して。

ハワイの人々は、ロノ神はいつか戻ってくると信じていました。そして1778年の事です。マカヒキ祭の最中に、一隻の大きな船がハワイ島ケアラケクア湾にやってきました。船には白い帆も掲げてあったのでハワイの人々は、ロノ神が帰ってきた!と信じてやみませんでした。しかし、やって来たのは欧米人として初めてカウアイ島に上陸を果たしたクック船長でした。

ロノ神だと信じているハワイの人々は、クック船長を歓迎し神として崇めます。しかし、クック船長と一緒にやって来た乗組員が病気で亡くなる様子をみて、ハワイの人々はクック船長がロノ神でないことに気づきます。その後クック船長とハワイの人々の間に揉め事が起き、可哀そうにクック船長は殺されてしまいました。

クック船長は、ハワイの人々がフラを踊っている様子を日誌に書き残しています。ハワイには文字が無かったので、フラを初めて文字に残したのはクック船長でした。

まとめ

クック船長がロノ神に間違われたのは有名なお話です。

ロノ神にまつわるマカヒキ祭から是非「Hau’oli Makahiki Hou」(ハウオリ マカヒキ ホウ)を覚えてみましょう!

今回の記事は、ハワイアンジュエリーのモチーフで「これ何?」という質問から始まりました。ロノ神はもちろん、ハワイ四大神はハワイアンジュエリーのモチーフにもよくされます。お持ちのハワイアンジュエリーが、何のモチーフなのかを是非調べてみてください。

写真のモチーフはロノ神です。Tikiと言って、神を偶像化したものです。これを見抜ける方はかなりハワイ知識高しっ!

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