翻訳者・通訳者になる為に、先ずやるべきこと
「在宅翻訳者になるには、どうしたらいい?」最近ちょくちょく訊かれる質問です。
その答えはズバリ、通訳翻訳ジャーナルを読むこと!
理由は、正しい知識を得るためです。最近では、知識を売る講座が世の中にあふれています。YouTube等でも、お得そうな情報が沢山流れています。全部悪い情報だという訳では、決してありません。しかし、中にはちょっと危なそうだな…と感じてしまうものあるのも事実です。
「英語力がなくても、翻訳者になれる」と謳った翻訳講座もあるそうです。
現在3年目の在宅翻訳者の私が宣言します。翻訳者には、英語力が必要です!
こんな変な講座にお金を払わない為にも、まずは正しい知識を得ましょう!
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通訳翻訳ジャーナルで得られる情報
大まかに羅列すると、以下のような情報が得られます。
- 通訳・翻訳スクール、コースガイド
- 各スクールの特集情報
- 現役翻訳者、通訳者のインタビュー記事
- 翻訳業の分野 など
翻訳者や通訳者になるなら、この本に掲載されているスクールから選ぶ方が得策です。
勉強終了後、各翻訳会社へCVと呼ぶ、いわゆる履歴書を送るのですが、よほど信用がないスクール出身では、実力もみてもらえない可能性も… 注意しましょう。
翻訳者が英語力が必要な理由
前述で、翻訳者には英語力が必要です!と宣言したので、その理由を実際の翻訳業務の中からいくつかご案内します。
翻訳対象が英語、というのは当たり前すぎるので、ここでは仮に翻訳できたとして、それ以外に英語力がないと困ることを書きます。
- 翻訳納品後、翻訳物に対して、突っ込んだ質問がくる
- 翻訳の依頼の受注やりとりが、全部英語
- 翻訳に使用するソフト等の説明が英語
とりあえず、3つご案内します。
1)翻訳納品後、翻訳物に対して、突っ込んだ質問がくる
私は日英翻訳をメインにお仕事させてもらっています。
日英では、どうしても文化の違い等があるので、直訳すると意味が異なったり、意図したことが伝わらないことも、多々起こります。
以前投稿したRichに関する記事も、その一つです。
私はなるべく業務が円滑になるように、予め質問が来そうだな、という箇所にはコメント機能でコメントを入れるようにしています。
つまり、たとえ翻訳を納期までに提出できたとしても、その翻訳物に責任があるので、納品後に様々に質問対応をする必要があります。これは英語力がないと説明できません。
2)翻訳の依頼の受注やりとりが、全部英語
これは海外の翻訳会社とのお仕事の場合です。
基本的には、メールかSkypeでやりとりしながらお仕事もらいます(英語)。
とくにSkypeは、日本のLINEなみによく使っている海外企業の方が多いです。いわゆるチャットなので、テンポよくコミュニケーションとることが好まれます。
私が今日納期のシンガポールの翻訳会社とのお仕事では、途中にいろいろと翻訳会社の方でトラブルがあり、逐一連絡を取っていました。
連絡が頻繁に来るのが大変な一方、こちらがITトラブルで困っていると、すぐにSkypeで助けてくれたりと、心強いものでもあります。Skype通話で画面をシェアしながら問題を解決してくれ、本当にどこかの安心サポート並みで感動したことも何度もあります。
うまく付き合えればと、仕事のパートナーとして最高です。もちろん、このやり取りは全て英語になります。
3)翻訳に使用するソフト等の説明が英語
CATツールという翻訳支援ツールがあります。このCATツール、日本語表示もできるのですが、スマホでいうならアプリのようなものの使い方が、ちょっと難しいです。
動画で説明してくれているのですが、それもやはり英語です。もともと海外でつくられているツールなので、仕方ないことです。
動画はとても分かり易く説明してくれているので、高い英語力は必要なくても良いにしても、ある程度の英語力が必要になります。
まとめ
今回とにかくお伝えしたいことは、正しい知識源から、正しい知識を得ようということです。
情報が飛び交う今、信用がある情報かどうか見極める必要があります。書籍の良いところは、校閲作業が入るので信頼性が高いです。ぜひご自身に有益な情報を、信用のある情報源から得てください。
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今回ご紹介したこの書籍を私が知れたのは、私が契約している翻訳会社の方からのご助言のお陰でした。今でも翻訳者としてはまだまだですが、翻訳者1年目の頃に頂いたご助言の1つです。
本当にこの助言には感謝しています。今こんなにお仕事をもらえるようになれたのは、この助言のお陰です。ですから、私のお勧め書籍というより、翻訳会社の方からのお勧めです。
これから翻訳者を目指そうとしている方、甘い話には一度一歩引いて精査してみましょう。そして正しい知識で知識武装して、やりたい翻訳の仕事をしていきましょう。
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