ハワイ神話界のヒーローであるマウイも、実は大きな失態を犯して皆から無視されるという苦い経験がありました。今回はマウイの失敗談から天気予報士になる(?)までのお話です。
マウイのヒーローっぷりは、下記記事からどうぞ!
マウイの失敗談 ~一人ぼっちのマウイ~
話はマウイのいつもの好奇心から始まります。「鳥はなぜ風があっても、なくても飛べるのだろう」という疑問からです。空飛ぶことに興味を持ったマウイは、大きな凧を作って飛ばすことを思いつきます。母ヒナから大きなタパをもらい、凧を作ります。「できるだけ大きな凧で、できるだけ高く飛ばそう」と考えたのでした。
出来上がった大きな凧は、やはり風が無くては飛びません。そこで風のヒョウタンを使って風を操るカフナ(聖職者)を訪ねます。
カフナの風のヒョウタンの力を借りて、凧は空へと舞い上がりました。嬉しくなったマウイは、もっともっと高く凧を上げたくなりました。カフナの制止を振り切って、風をどんどん強くし、凧を更に空高く上げました。
しかし気づいた時には、マウイが強くした風のせいで、木々はなぎ倒され、みんなの大事な食料であるタロイモの畑はメチャクチャになっていました。辺りがメチャクチャになったのは、マウイのせいだと皆が知ると、マウイは誰にも相手にされず一人ぼっちになってしまいました。
再びヒーローへ
大凧の一件で、皆から無視されるようになったマウイは、一人遊びをするようになります。大きな凧ではなく、小さな凧をあげて遊んでいたのです。そして、この一人遊びが、マウイを天気予報士にしたのです。マウイは、天気によって凧のあがり方が異なることに気づきます。そして、凧のあがり方で天気を予測できるようになったのです。
マウイはこの天気予報を皆に教えてあげました。マウイの天気予報は、人々の生活に助けとなり、再びマウイは人気者となったのです。
あとがき
先週ホイケ(ハワイ語で発表会)を実施しました。コロナ禍なので、ささやかなものですが、みんなで踊れるという幸せを嚙み締めました。
早く定期的に練習ができるようになりたいものです。
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