カヒコ(古典フラ)とアウアナ(現代フラ)と呼ばれるものがありますが、正確にはもっとたくさんあると言えます。カヒコ、アウアナは以前のレイの記事でちょっとだけ出てきました。
複数のハ-ラウ(ハワイ語でフラ教室)に関わったことがある方はご存じだと思いますが、ハ-ラウによってステップや踊りが異なります。
踊りに関しては、各ハ-ラウのクムフラ(フラ講師)が振り付けするので、それぞれ異なります。また、この踊りに関しては、著作権があるので、勝手に動画などで真似てどこかで自分の踊りとして披露することはNGになります。
ステップや様式が異なる理由についてご案内します。
フラの様式がたくさんある理由
これはズバリ、ハワイに昔は文字文化が無かったからです。
文字でフラについて様式や踊りが残されるようになったのは、ほんの150年ほど前のことです。日本でいうなら大体明治が始まったころですね。
文字で記録される以前は、全て口頭で伝えられました。日本に例えると琵琶法師を思い浮かべると分かり易いでしょうか。
いろんな人によって伝えれるので、当然少しずつその伝達内容が変わっていきます。言わば伝言ゲームです。さらに過去の宣教師によるフラ弾圧、ハワイ王朝転覆後の暗黒期など、フラにとって厳しい時期もあったため、知識が失われることもありました。
ハワイ諸島もメインの島8つに分かれているので、地域によっても少しずつ変わっていきました。
ハワイ諸島8つの島については、こちらをご覧ください。
では、どれが正しいフラでしょうか?
答えは、全て正しいです。
その理由は次の項目でご案内します。
マイキ・アイウ・レイクの功績
今となってはたくさんの方がフラを習えますが、その昔はフラの系図、フラ・ツリーに属する人でないと、フラを学べませんでした。つまり、フラ家族でのみ伝承されてきたものです。
しかし!マイキ・アイウ・レイクさん、このお方のお陰で、今たくさんの方がフラを学べるのです。
このお方、”20世紀のフラの母”と慕われ、家系に関係なくクムフラの育成に尽力してくれた人です。
彼女のお陰で、多くのクムフラが生まれました。彼女たちが様々な地域で活動し、また彼女たちの下でフラを学ぶ生徒がいる。この伝承が繰り返されて今に至ります。
どれが正しいフラなのか?の答えがここにあります。人が違えばフラも違って当たり前なのです。大事になのは、如何にフラに対し真摯に向き合えるかです。
フラ・ツリー(フラの系図)についての注意点
ちなみに、このフラ・ツリー(フラの系図)、ハワイのフラダンサーに尋ねる時は、実はデリケートな質問になります。世界で年齢や宗教について質問しない方がいい、と言われるのと同じで、質問しない方が賢明です。実はハワイでは、あまりどのフラ・ツリーだったかを気にしていません。やはり如何にフラに真摯に取り組んでいるかが大切なので、興味本位で訊かれると気分を害されることがありますので、お気をつけください。
フラのある生活で、豊かに暮らしましょう!(^_-)-☆
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